🎯 概要
17世紀のモンゴルにおける宗教的・政治的指導者であり、偉大な芸術家・学者である(1635-1723)。初代ジェプツンダンバ・ホトクト(活仏)としてモンゴル仏教の基盤を築くと同時に、仏像彫刻や文字の創作において「アジアのミケランジェロ」と称されるほどの業績を残した。
📖 詳細
芸術的功績
ザナバザルが確立した仏教美術様式は「ザナバザル派」と呼ばれる。
- 仏像: 均整の取れたプロポーション、若々しく慈悲深い表情、継ぎ目のない高度な鋳造技術が特徴。代表作に「五方仏」「二十一度母(タラ菩薩)」がある。
- ソヨンボ文字: 1686年に考案した独自の文字体系。サンスクリット語やチベット語の写経用に作られたが、その初字である「ソヨンボ」のシンボルは、現在もモンゴル国旗に描かれ、独立と自由の象徴となっている。
宗教・政治的役割
ゲルク派(黄帽派)仏教をモンゴルに定着させ、移動式寺院(後のウランバートル)を創設した。また、清朝の康熙帝と友好的な関係を築き、ハルハ・モンゴルの平和と存続に尽力した政治家としても知られる。
遺産
彼の作品の多くはウランバートルの「ザナバザル美術館」や「チョイジン・ラマ寺院博物館」に収蔵されている。彼の活動は、モンゴル独自の仏教文化(モンゴル・ラマ教)の開花をもたらした。