🎯 概要

モンゴルの伝統的な招福儀式であり、福徳、幸運、財産、長寿を呼び寄せ、家庭内に留めることを目的とする。儀式中、参列者は「フライ、フライ、フライ(Khurai)」と唱えながら、福を招く動作を行う。

📖 詳細

儀式の作法と禁忌

  • 基本作法: ラマ僧が招福の経典(アルタンゲレル等)を読誦する間、家主は「ダルラガの矢」を手に馬に乗り、家畜の囲いの周りを時計回りに3周して福を集める。
  • 禁忌: 儀式の最中は外出を控え、終了後3日間は他人への貸し付けや、家から上向きの容器を持ち出すこと、家畜の売買を控える伝統がある。

招福の道具

  • ダルラガの矢 (Dallagiin sum): 肘ほどの長さの木棒の先にウールの玉をつけ、鳥の羽、鏡、五色のハダグで装飾したもの。
  • ダルラガの袋 (Dallagiin uut): 家主の五行に基づいた色の布で作られ、底には十字金剛杵(ナツァグドルジ)が描かれる。

袋に納める25の宝物

招福の力を高めるため、袋には以下の5カテゴリー計25種類の品を納めることが望ましいとされる。

  • 五大宝石: 金、銀、珊瑚、真珠、ラピスラズリ。
  • 五種の穀物: 赤小麦、白小麦、大麦、豆、麻。
  • 五種の甘露: 蜂蜜、氷砂糖、ヨーグルト、牛乳、油脂(バター)。
  • 五種の薬: リデル、ガンディガル、バンラグ、海泡、シュダグ。
  • 五種の香: 赤檀、白檀、肉豆冠、樟脳、サフラン。