🎯 概要

火の神(ガリン・ボルハン)を崇め、家内安全と繁栄を祈る神聖な儀礼。火は家庭(ゲルの炉)の守護神であり、天界と人間界を繋ぐメッセンジャーとされる。特に年末(旧暦12月23日または24日)に行われる儀礼は大規模で重要。

📖 詳細

火の神への信仰

モンゴル人は火を「生命の源」「純潔の象徴」として畏敬する。火の神は家族一人ひとりの行いを天に見守り報告すると信じられている。炉は「ガリ・ゴロムト(火の源)」と呼ばれ、先祖代々の魂が宿る神聖な場所とされる。

ガル・タヒフ(火祭り)の式次第

  • 供物: 羊の胸骨(ウーチ)、バター、脂肪、酒などを火に投げ入れる。
  • 祝詞: 家長や長老が「火の神への賛歌」を唱え、一族の繁栄を祈る。
  • 幸運の儀礼: 儀礼の後、家族全員で供物を分け合い、福を授かる。

禁忌(セール)

火は極めて神聖なため、以下の行為は厳禁とされる。

  • 火をまたぐこと、火のそばで足を投げ出すこと。
  • 火にゴミや不浄なものを投げ入れること。
  • 鋭利な刃物を火に向けること。

これらの行為は家族の「運(モル)」を下げると信じられている。