🎯 概要

モンゴル西端のバヤン・ウルギー県を中心に、カザフ族によって信奉されている宗教と文化。モンゴルの多数派であるチベット仏教とは異なり、スンナ派イスラム教を信仰し、独自の言語(カザフ語)と伝統文化を保持している。

📖 詳細

歴史的背景

カザフ族は19世紀中頃からモンゴルアルタイ山脈を越えて移住してきた。彼らは中央アジア由来のイスラム信仰と遊牧生活を融合させ、社会主義時代も密かに伝統を守り抜いた。

鷹匠(ブルキットシ)の伝統

イヌワシを訓練して狐や兎を狩る「イヌワシ狩猟」は、カザフ族のアイデンティティの象徴である。毎年秋に開催される「ゴールデン・イーグル・フェスティバル」は世界的に有名。この技術はユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

社会的特徴

集落にはモスクが建立され、ラマダンや断食明けの祭り(イード)が祝われる。ゲルの内装もモンゴル式とは異なり、華やかな刺繍の壁掛け(トス・キイズ)で飾られる。カザフ族はモンゴル国民でありながら、強力な民族的・宗教的紐帯を持つ独自のコミュニティを形成している。