🎯 概要
アラー・アッディーン・アタ・マリク・ジュヴァイニー(1226-1283)によって著されたモンゴル帝国史の貴重な史料である。ペルシア人歴史家であり、モンゴル帝国の官僚でもあったジュヴァイニーが、1252年から1260年の間に執筆し、1260年に完成させた。
📖 詳細
著者ジュヴァイニー
ペルシア系の歴史家で、モンゴル帝国の行政官として仕えた。彼の家族は代々モンゴル政権に仕え、彼自身も帝国の東西を旅し、多くの重要な出来事を目撃または直接関係者から聞く機会を得た。
執筆と完成
1252年から1260年(イスラム暦650-658年)にかけてペルシア語で執筆された。1260年に原著作業を終えたため、作品は未完成で体系的でないとする史料もある。
内容範囲
- モンゴル帝国とペルシアにおけるその初期統治
- イランと中央アジアへのモンゴル侵攻
- イスマーイール派の歴史
- バグダードの陥落
構成
自ら見聞きした出来事、参加者の回想、モンゴル大ハーンの政策と軍事遠征に関する詳細を記した3巻から成る一次史料である。
歴史的重要性
13-14世紀のモンゴル人の台頭と拡大の歴史に関する最も重要な歴史史料の一つとされる。ペルシア側からのモンゴル征服の詳細な記録として、『集史』とともにモンゴル帝国研究において不可欠な史料である。
翻訳
ジョン・アンドリュー・ボイルによる1958年の英訳「The History of the World-Conqueror」が広く知られている。