🎯 概要

「永遠の青い天」を意味する最高神。天・地・祖霊の三位一体を崇拝するテングリズムの中心概念で、モンゴル語では「天」「空」「神」を意味する。チンギス・ハーンは天命思想により権力を正当化した。

📖 詳細

永遠の青い天(モンフ・ホフ・テンゲル)

テンゲルは宇宙を創造し統治する全知全能の神である。抽象的な力として捉えられ、人格化されない。「テンゲルのみが知る」という表現は、モンゴル人の謙虚さを表す常套句である。

信仰の実践

山・川・樹木・湖には精霊が宿るとされ、これらと調和して生きることがテンゲルへの敬意とされる。シャーマンは精霊との交信を通じてバランスを回復する役割を担う。

仏教との共存

チベット仏教伝来後も、テンゲル信仰は消滅せず、仏教と融合した。現代のモンゴル人の多くは仏教徒でありながら、同時に天への祈りを捧げる二重信仰を実践している。