2025-12-01 · モンゴル語辞書の話
概要
ハンギン『現代モンゴル語-英語辞典』(A Modern Mongolian-English Dictionary)は、1986年にアメリカ・インディアナ大学内陸アジア研究所から刊行された、英語圏における最も包括的な現代モンゴル語辞典である。見出し語約25,000語、用例約15,000例、合計約40,000項目を収録し、20世紀後半の現代モンゴル語(キリル文字モンゴル語)を英語で学ぶための決定版として、広く使用されてきた。
編纂者ジョン・ゴンボジャブ・ハンギン(John Gombojab Hangin, 1921-1989)は、内モンゴル察哈爾(チャハル)出身のモンゴル人学者であり、第二次世界大戦後にアメリカに移住し、アメリカにおけるモンゴル学研究の基礎を築いた人物である。彼は、1961年に「モンゴル協会」(The Mongolia Society)を設立し、モンゴル人民共和国の国連加盟およびアメリカとの外交関係樹立に尽力したことでも知られる。
本辞典の最大の特徴は、レッシング辞典(1960年)が伝統モンゴル文字による古典語を対象としていたのに対し、ハンギン辞典は社会主義時代のモンゴル人民共和国(1924-1992)において使用された「現代標準モンゴル語」(キリル文字表記)を対象としている点にある。政治、経済、科学、技術、教育、芸術など、20世紀後半の社会生活のあらゆる領域をカバーする語彙が収録されており、現代モンゴル語の新聞、雑誌、学術論文、公文書を読解するための実用辞典として設計されている。
基本情報:
- 正式名称: A Modern Mongolian-English Dictionary
- 編纂者: Gombojab Hangin (ゴンボジャブ・ハンギン, 1921-1989)、共同編纂者:John R. Krueger, Paul D. Buell, William V. Rozycki, Robert G. Service
- 刊行年: 1986年(初版)、1987年(改訂版)
- 出版社: Indiana University, Research Institute for Inner Asian Studies
- シリーズ: Uralic and Altaic Series, Vol. 150
- 言語構成: モンゴル語(キリル文字) – 英語
- 収録語数: 見出し語約25,000語、用例約15,000例(合計約40,000項目)
- ページ数: xxi + 900ページ
編纂の背景
アメリカにおけるモンゴル学の成立
20世紀前半、アメリカにおけるモンゴル学は、ほとんど存在しなかった。東洋学の主流は、中国学、日本学、インド学であり、モンゴル語を教える大学はごく少数であった。この状況を変えたのが、第二次世界大戦後のアメリカへのモンゴル人知識人の移住である。
1940年代後半、ジョンズ・ホプキンス大学のウォルター・ヒンズ・ペイジ国際関係学院において、オーウェン・ラティモア(Owen Lattimore)教授の主導により「モンゴル・プロジェクト」(Mongolia Project)が立ち上げられた。このプロジェクトには、ハンギンのほか、ディルワ・ホトクト・ジャムサランジャブ(Dilowa Khutugtu Jamsrangjab)、ウルグンゲ・オノン(Urgunge Onon)など、モンゴル人知識人が参加し、アメリカにおけるモンゴル研究の核が形成された。
しかし、1950年代のマッカーシズム(赤狩り)の高まりとともに、ラティモアが「共産主義者」として告発され、プロジェクトは事実上解体された。ハンギンは、その後、ジョージタウン大学、カリフォルニア大学バークレー校、コロンビア大学などを転々とし、1965年にインディアナ大学ウラル・アルタイ学部のモンゴル語プログラムに着任した。
インディアナ大学とモンゴル学
インディアナ大学は、1960年代から1970年代にかけて、アメリカにおけるモンゴル学研究の中心的拠点となった。ハンギンは、1970年に博士号を取得し、1982年に正教授となり、後進の育成に尽力した。
彼の教育方針は、実用的な言語能力の養成を重視するものであった。彼は、学生が「実際に読める、話せる、書ける」モンゴル語を身につけることを目標とし、そのための教材として、1975年に『中級モンゴル語教科書』(Intermediate Mongolian)を刊行した。本辞典は、この教科書と対をなす実用辞典として構想された。
ハンギンの生涯
ジョン・ゴンボジャブ・ハンギン(1921年5月10日 – 1989年10月9日)は、内モンゴル察哈爾のタイブス旗(Taibus Banner)の名門家庭に生まれた。祖父サムタンルフングルブ(Samtanlhungrub, 1878-1932)は「サ・アンバン」として知られる高官であり、父フルヘンゲ(Fullehengge, 1897-1936)も清朝宮廷で活躍した人物であった。
ハンギンは、幼少期から中国語、モンゴル語、満洲語、チベット語を学び、1937年に日本へ留学、1938年に北海道帝国大学農学部(現・北海道大学)に入学した。1941年12月に内モンゴルに帰還し、その後、德王(デムチュクドンロブ)の蒙疆政権において秘書官を務めた。
第二次世界大戦後、蒙疆政権の崩壊に伴い、ハンギンは中国共産党統治下の内モンゴルを離れ、最終的にアメリカへ渡った。彼は、1963年にコロンビア大学で修士号を取得し、1970年にインディアナ大学で博士号を取得した。
1961年、彼はアメリカにおけるモンゴル研究の促進を目的として「モンゴル協会」(The Mongolia Society)を設立した。この協会は、学術誌『Mongolian Studies』の刊行、モンゴルに関する書籍の出版、モンゴル文化の紹介活動を行い、現在に至るまでアメリカ・モンゴル学の中心的組織となっている。
彼はまた、モンゴル人民共和国の国連加盟(1961年)およびアメリカとの外交関係樹立に向けた非公式な働きかけを行い、ニューヨーク・タイムズ紙はその貢献を高く評価した。
内容と構成
全体構成
本辞典は、以下の部分から成る。
序文(Preface): 編纂の経緯、編纂方針、謝辞。
序論(Introduction): 辞書の使い方、現代モンゴル語の概説、キリル文字モンゴル語の正書法。
配列原則(Arrangement of the Dictionary): 見出し語の配列方法、キリル文字アルファベット順の説明。
定義の方法(Definition): 語義の記述方針、品詞分類、用例の提示方法。
モンゴル語アルファベット(Mongolian Alphabet): キリル文字35文字の一覧と発音記号。
参考文献(Bibliography): 編纂に使用した辞書、文法書、専門書のリスト。
現代モンゴル語出版物からの読解例(Readings from Modern Mongolian Publications): 辞書の使用例を示すための実際のテキスト抜粋。
略語一覧(List of Abbreviations Used): 辞書中で使用される品詞記号、専門分野記号。
本文(Mongolian Dictionary): 見出し語約25,000語、用例約15,000例。
モンゴル語略語集(Mongolian Abbreviations): 現代モンゴル語で使用される略語(政府機関名、学術用語など)。
キリル文字モンゴル語への対応
本辞典が画期的であった理由の一つは、キリル文字表記のモンゴル語を扱った最初の大規模英語辞典であることである。
モンゴル人民共和国は、1941年にキリル文字を公式文字として採用し、伝統モンゴル文字(縦書き)を段階的に廃止した。これにより、モンゴル語の正書法、語彙、文法は大きく変容した。
キリル文字採用による変化:
1. 正書法の音韻化: 伝統文字の保守的な綴りから、実際の発音に近い綴りへ移行。
2. 新造語の創出: 社会主義、科学技術、近代行政に関する新語が大量に造られた。
3. ロシア語借用語の増加: ソ連の影響下で、ロシア語からの借用語が激増。
レッシング辞典(1960年)は、伝統モンゴル文字を見出し語とし、13世紀から20世紀前半までの古典語を対象としていたため、キリル文字時代の新語彙には対応していなかった。ハンギン辞典は、この空白を埋めるものであった。
収録語彙の特徴
本辞典の収録語彙は、以下の領域をカバーしている。
1. 社会主義時代の政治・経済用語:
- nam (政党)、uls töriin nam (共産党)、taawarlagdsan angi (労働者階級)
- aradin uls (人民共和国)、kholboo (連邦)、socializm (社会主義)
2. 科学技術用語:
- šinžlex uxaan (科学)、texnikiin deedshuured (技術水準)
- ažillagaa (操作、機能)、kompyuter (コンピューター、ロシア語借用)
3. 教育・文化用語:
- bolovsrol (教育)、ix surguul (大学)、bagš (教師)
- uran zoxiol (文学)、urlag (芸術)
4. 日常生活語:
- ger bul (家族)、xool (食事)、xuwcas (衣服)
- mal az axui (牧畜)、xot (都市)
5. ロシア語借用語:
- avtobus (バス)、telefon (電話)、radio (ラジオ)
- kolxoz (コルホーズ、集団農場)、sovet (ソビエト)
用例の充実
本辞典の大きな特徴の一つは、用例の充実である。約15,000例の用例が収録されており、各語彙が実際にどのような文脈で使用されるかを示している。
用例は、以下の資料から採取されている。
1. 新聞: モンゴル人民共和国の公式新聞『ウネン』(Ünen, 真実)など。
2. 雑誌: 学術雑誌、文芸雑誌、児童雑誌。
3. 小説・詩: 現代モンゴル文学作品。
4. 教科書: 学校教育で使用される教科書。
5. 公文書: 政府公報、法律文書。
これにより、学習者は、単に語彙の意味を知るだけでなく、それを実際にどう使うかを学ぶことができる。
言語学的価値
社会主義時代モンゴル語の記録
本辞典は、社会主義時代(1924-1992)のモンゴル人民共和国において使用された標準モンゴル語を包括的に記録した唯一の英語辞典である。この時代のモンゴル語は、以下の特徴を持っていた。
1. イデオロギー用語の定着: 社会主義、階級闘争、プロレタリアートなどの概念を表す語彙が、日常語として定着していた。
2. ロシア語の強い影響: 語彙、統語法、文体において、ロシア語の影響が顕著であった。
3. 近代化語彙の発達: 科学、技術、行政、教育などの領域で、近代的な語彙が体系的に整備されていた。
1992年のモンゴル国の民主化以降、これらの語彙の一部は使われなくなり、また新たな語彙が導入された。したがって、ハンギン辞典は、歴史的に特定の時代(1960-1980年代)のモンゴル語を記録する資料として、極めて重要である。
レッシング辞典との補完関係
ハンギン辞典とレッシング辞典(1960年)は、対象とする時代と文字体系が異なるため、互いに補完的である。
| 特徴 | レッシング辞典 | ハンギン辞典 |
|---|---|---|
| 対象時代 | 13世紀〜20世紀前半 | 20世紀後半(1960-1980年代) |
| 文字体系 | 伝統モンゴル文字 | キリル文字 |
| 語彙傾向 | 古典文学、仏教用語 | 現代政治、科学技術 |
| 用例出典 | 歴史文献、古典 | 現代新聞、学術論文 |
| 規模 | 約30,000語 | 約25,000語 |
モンゴル学研究者は、歴史文献を読むためにはレッシング辞典を、現代文献を読むためにはハンギン辞典を使用する、という使い分けが定着している。
実用辞典としての設計
学習者への配慮
ハンギン辞典は、研究者だけでなく、モンゴル語学習者を主要な対象として設計されている。以下の工夫が施されている。
1. 明快な語義説明: 学術的な厳密さよりも、理解しやすさを優先した語義記述。
2. 豊富な用例: 抽象的な定義だけでなく、具体的な使用例を多数提示。
3. 品詞情報の明示: 各見出し語の品詞(名詞、動詞、形容詞など)を明記。
4. 発音記号: キリル文字だけでなく、国際音声記号(IPA)による発音表示。
専門分野記号の導入
本辞典は、各見出し語が主にどの専門分野で使用されるかを示す記号を導入している。
略号例:
- pol. (politics) – 政治用語
- econ. (economics) – 経済用語
- tech. (technology) – 技術用語
- med. (medicine) – 医学用語
- bot. (botany) – 植物学用語
- zool. (zoology) – 動物学用語
これにより、学習者は、ある語彙がどのような文脈で使用されるかを即座に理解できる。
編纂チーム
共同編纂者
本辞典は、ハンギン一人の著作ではなく、モンゴル語学者のチームによる共同作業の成果である。
John R. Krueger (ジョン・R・クルーガー): インディアナ大学中央ユーラシア研究教授。モンゴル諸語の専門家。レッシング辞典の語源索引(Etymological Index, 1977年)を編纂したことで知られる。
Paul D. Buell (ポール・D・ビューエル): 歴史学者。モンゴル帝国史、特にイル・ハン朝の歴史および中世ユーラシアの文化交流を専門とする。
William V. Rozycki (ウィリアム・V・ロジツキー): 応用言語学者。モンゴル語教育法、言語学習理論を専門とする。後に会津大学言語研究センター教授を務めた。
Robert G. Service (ロバート・G・サービス): モンゴル語学者。モンゴル語の統語論、意味論を専門とする。
この多様な専門性を持つチームの協力により、本辞典は、歴史的深みと現代的実用性を兼ね備えたものとなった。
限界と批判
社会主義時代の語彙への偏り
本辞典が編纂された1980年代は、まだモンゴル人民共和国が社会主義体制下にあった時代である。したがって、収録語彙には、社会主義イデオロギーに関連する語彙が多く含まれており、逆に、伝統的な遊牧文化、仏教文化に関する語彙はやや手薄である。
1992年の民主化以降、モンゴル語には大きな変化が生じた。社会主義時代の政治用語の多くが使われなくなり、代わりに、市場経済、民主主義、人権などの新概念を表す語彙が導入された。また、伝統文化への回帰に伴い、仏教用語や歴史的語彙が復活した。
こうした変化に対応するためには、本辞典の改訂版、あるいは新たな辞典の編纂が必要である。しかし、ハンギンの逝去(1989年)以降、大規模な改訂は行われていない。
キリル文字への限定
本辞典は、キリル文字モンゴル語のみを対象としており、伝統モンゴル文字による古典語や、中国内モンゴル自治区で使用される伝統文字は対象外である。
中国内モンゴル自治区では、1949年以降も伝統モンゴル文字が公式文字として使用され続けており、独自の語彙発展が生じている。ハンギン辞典は、こうした内モンゴルのモンゴル語をカバーしていない。
デジタル化の遅れ
本辞典は、紙の印刷物として出版されており、電子辞書やオンライン辞書の形態では提供されていない。21世紀の学習者にとって、紙の辞書を引くことは不便であり、デジタル化が望まれている。
近年、一部の研究者やボランティアが、本辞典のデジタル化を試みているが、公式なデジタル版は存在しない。
現代における意義
社会主義時代研究の基礎資料
本辞典は、社会主義時代のモンゴル人民共和国の社会、文化、イデオロギーを言語の側面から理解するための不可欠な資料である。歴史研究者、社会学者、政治学者にとって、当時の公式文書、新聞、文学作品を読解するための必須の道具である。
モンゴル語教育の標準教材
アメリカ、ヨーロッパ、日本において、モンゴル語を学ぶ学生にとって、本辞典は今なお標準的な学習辞典である。より新しい辞典が登場しているが、網羅性と用例の豊富さにおいて、ハンギン辞典に匹敵するものはない。
ハンギンの遺産
ハンギンは、辞典編纂だけでなく、「モンゴル協会」の設立、モンゴル文化の国際的紹介、モンゴル学研究者の育成など、多方面で貢献した。彼の遺産は、現在のアメリカ・モンゴル学の隆盛に引き継がれている。
関連項目
- レッシング『モンゴル語・英語辞典』 – 伝統モンゴル文字の標準辞典(1960年)
- ゴルストゥンスキー『モンゴル・ロシア語辞典』 – 19世紀末のロシア辞典(1893-1895年)
- モンゴル協会 – ハンギンが設立したアメリカの学術団体
- キリル文字モンゴル語 – 1941年以降の公式文字
- インディアナ大学モンゴル学 – アメリカ・モンゴル学の拠点
復刻版と研究文献
原典
Hangin, Gombojab (with John R. Krueger, Paul D. Buell, William V. Rozycki, Robert G. Service):
- A Modern Mongolian-English Dictionary. Bloomington, Indiana: Indiana University, Research Institute for Inner Asian Studies, 1986. (Uralic and Altaic Series, Vol. 150.) xxi + 900 pp.
- 改訂版:1987年。
ハンギンの主要著作
Hangin, John G.:
- Intermediate Mongolian: A Textbook for Modern Mongolian. Bloomington: Indiana University, 1975.
- Koke sudur (The Blue Chronicle): A Study of the First Mongolian Historical Novel by Injannasi. Wiesbaden: Harrassowitz, 1973.
- Basic Course in Mongolian. Bloomington: Indiana University, 1968.
研究文献
英語文献:
- Bawden, Charles R. Review of A Modern Mongolian-English Dictionary by Gombojab Hangin et al. Bulletin of the School of Oriental and African Studies 51/3 (1988): 588-590.
- イギリスのモンゴル学者による書評。
- Krueger, John R. An Etymological Index to Lessing’s Mongolian-English Dictionary. Bloomington: The Mongolia Society, 1977.
- レッシング辞典の語源索引。ハンギン辞典の編纂にも参照された。
日本語文献:
- 小沢重男『モンゴル語四週間』大学書林、1968年。
- 参考文献としてハンギンの著作を挙げている。
補注
「モンゴル協会」(The Mongolia Society)
ハンギンが1961年に設立した「モンゴル協会」は、モンゴルの歴史、言語、文化の研究を促進する非営利・非政治的組織である。本部はインディアナ大学ブルーミントン校に置かれ、学術誌『Mongolian Studies』の刊行、書籍の出版、講演会の開催などを行っている。
同協会は、モンゴル人民共和国の国連加盟(1961年)およびアメリカとの外交関係樹立(1987年)において、非公式な学術外交の役割を果たした。ハンギン自身、モンゴル政府とアメリカ政府の間の橋渡し役として活動した。
ハンギンの家族背景
ハンギンの祖父サムタンルフングルブ(1878-1932)は、清朝末期に「サ・アンバン」(Sa Amban)として知られる高官であった。「アンバン」は満洲語で「大臣」を意味し、「サ」は彼の出身地を示す。清朝の官僚制度において、モンゴル人貴族が高位に就くことは珍しくなかったが、サムタンルフングルブは特に有能な行政官として知られていた。
ハンギンの父フルヘンゲ(1897-1936)も清朝宮廷に仕えたが、1936年に早逝した。母ガリンダリ(Galindari, 1899-2001)は、102歳まで長生きし、息子の学術的成功を見届けた。
蒙疆政権での経歴
ハンギンは、1941年から1945年まで、德王(デムチュクドンロブ)の蒙疆政権(蒙古聯合自治政府)において秘書官を務めた。蒙疆政権は、日本の支援を受けた内モンゴルの自治政府であり、第二次世界大戦後、中国国民党および中国共産党から「傀儡政権」として批判された。
この経歴は、戦後、ハンギンが中国共産党統治下の内モンゴルに留まることを困難にした。彼は、政治的迫害を避けるため、アメリカへ亡命した多くの内モンゴル知識人の一人である。
彼は、生涯を通じて、内モンゴルの文化と言語の保存に尽力し、アメリカにおけるモンゴル人コミュニティのリーダーとして活動した。
最終更新: 2025年12月1日
執筆: Itako (itako999.com)
本記事は itako999.com/linguistics/ の言語学コンテンツの一部です。20世紀のモンゴル語辞書については、現代モンゴル語辞書の歴史もご参照ください。