🎯 概要

13世紀、モンゴルのカフカス・ロシア遠征によって捕虜または帰順したアラン人(現在のオセチア人の祖先)が、モンゴル高原へ移送され形成された部族。彼らは非常に勇敢な重装騎兵として知られ、ハーンの親衛隊として元朝の政治を支えた。

📖 詳細

  • 形成: バトゥの遠征後、ハーン直属の技術兵や警備兵としてモンゴルへ連れてこられたアランたちが、現地でモンゴル化し「アスド(アス人の複数形)」と呼ばれるようになった。
  • 全盛期: クビライ・ハーンは1272年に「アス軍」を創設。ハイドゥの乱やシリギの乱の鎮圧で軍功を挙げ、ハーンの守護者として絶大な信頼を得た。
  • 北元時代の政治への介入: 明に敗れ北走した後も、アスドの首長(アルクタイ・タイシなど)は強力な軍事力を背景にハーンを擁立し、政局を主導した。
  • その後: ダヤン・ハーンによる六トゥメン再編時、ユンシエブ・ハルチンと統合されたが、現在も内モンゴルにその末裔が居住している。