チベットにはシャパレという食べ物があるそうだが、まだ食したことはない。ネットで調べたところ、パイ包みの中に餃子の具のようなものが入っているもの、カレーパンサイズの揚げ餃子などと説明があった。ラサでは簡便化したものなのか、揚げパンに肉を挟んだだけのものが売られているという。
先日購入した”Imperial mongolian cooking”にもシャパレの作り方が載っていたが、これはオーブンで焼くタイプだ。小麦粉の生地で皮を2枚作って間にひき肉を挟んで焼く。同書の著者のお祖父さんは、これを”モンゴル・ピロシキ”と呼んでいたそうだ。
もちろんこれはチベット料理であって、モンゴル料理ではないのだが、モンゴルにもホーショールというそっくりの料理がある。これは一枚の皮にひき肉をつめて、平たくして油で揚げて作る。
はたしてシャパレとホーショールのいずれかがルーツなのか、あるいは遊牧生活の文化の中で似たような料理が生まれたのか、定かではない。