モンゴル料理にはホルホグと呼ばれる豪快な野外料理があるが、これを一般家庭の台所やレストランで再現するための製法が特許取得されている。

http://www.j-tokkyo.com/2007/A23L/JP2007-049974.shtml

発明者の名前が漢字表記になっていることからして、内モンゴル出身のモンゴル人による出願だと思われる。同特許によるとホルホグの製法には、まる剥きにした家畜の皮を袋として利用し、中に加熱した石と肉を入れて、外側から加熱して蒸し焼きにする方法と、皮袋の替わりにアルミニウム製ミルクタンクを用いて同様に蒸し焼きにする方法の2つがあるとされている。

なお、現在のモンゴル国においてはホルホグといえば後者を指し、前者のような製法のものはボートグと呼ばれ、別の料理として扱われる。タルバガンという動物を仕留めたときなどに、このボードグという料理法が用いられることが多い。

ミルクタンクとは、「フランダースの犬」のアニメでネロとパトラッシュが曳いていてたようなあれのことだ。モンゴル国でも、もともとはミルクタンクの代わりに胃や皮袋が用いられていたとのことで、本来のホルホグとボードグの区別については不明だ。後でもうちょっと詳しく調べてみることにしたい。