今朝のフジテレビのニュースで、朝青龍がモンゴルに帰国して行った記者会見について報道されていた。同局のリポーターがインタビューしようとして無視されたとのことで、ニュースキャスター達も憤慨した様子だった。会見はすべてモンゴル語で行われ、日本語での質問には一切応じてもらえなかったそうだ。
さらに、スポーツ新聞各紙は「朝青龍がモンゴルで日本の悪口を言いたい放題言っていた」と報じていたようだ。しかし、天下のフジテレビでさえも通訳を同行させずにモンゴルに取材に行ったほどなのに、他のスポーツ新聞の記者にそれほどの取材力があるのかはなはだ疑問だ。
たまたま朝青龍の記者会見の映像がネット上で手に入ったので、耳を澄まして聞いてみた。しかし、朝青龍は極めて穏やかな口調で、胸中に去来する満干の想いをしみじみと語っているに過ぎなかった。発言中にはどこにも日本の悪口らしき言葉は見出せなかった。
http://www.youtube.com/watch?v=8AkpX-LTvq4&feature=player_embedded
もちろん、映像が途中で途切れているので、その後で別の話をした可能性もあるだろうが、前半これだけ穏やかな口調で語っていたのに、このすぐ後で突然人格が変わったように支離滅裂なことを言い出すとは考えにくい。
実は今日、翻訳会社から私宛にメールがあり、今日の夕方テレビ局でモンゴル語の映像翻訳(ビデオ書き起こし)をという依頼があった。私自身も真相を知りたい気もするし、仕事として面白そうではあったが、あいにくスケジュールの都合がつかないので申し訳ないが断らせていただいた。
<共同通信社による関記事>
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031101000581.html
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031101000734.html