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Month: March 2010

誤訳報道

今日の東京新聞の朝刊に掲載されたバー・ボルドー氏へのインタビュー記事を拝読したが、バー・ボルドー氏による訳が正しいものだと感じた。 どうやら、朝青龍による「ニーノーグイ・ヘレヘド・・・」というくだりが誤訳され、共同通信社経由で各新聞社に配信され、それが一部のスポーツ紙などではさらにそれを誇張した報道がなされたようだ。 単語選びのセンスから推測すると、共同通信社が発表した「会見要旨」を訳したのはおそらく日本語ができるモンゴル国のモンゴル人だと思われる。 他の新聞社の3月11日付けの記事を読み比べてみたが、日経新聞、毎日新聞、読売新聞といった主要各紙はみな共同通信の配信記事を元に、独自の編集をほどこした記事を掲載していた。中でも毎日新聞は誇張が大きすぎるという印象を受けた。 朝日新聞の記事は北京支社からの発信であるため、朝青龍による「彼らの金もうけのために精神的圧力を受け続けた」という発言など、他紙には書かれていない情報も含まれていた。「精神的圧力」という言葉遣いからして、中国語経由で日本語に訳されて伝わった情報ではないかと推測される。 また、各スポーツ紙は同様に共同通信社の配信記事をもとにしているが、行き過ぎと言うべき誇張、歪曲がなされており、「朝青龍 言いたい放題」、「不満をぶちまけた」などの見出しが踊っていた。 時事通信社のサイトも調べたが、朝青龍の帰国会見に関する記事は見当たらなかった。もしかすると現地取材等は行われなかったのかもしれない。

犬の声が近い

2010-03-14 | できごと

モンゴル語で、物事が終盤に差し掛かることを「犬の声が近づいてきている」と表現することがある。モンゴルの草原を馬で旅していると、進めども進めども全く人家に行き当たらず、まさに大海を舟で渡っているような気持ちにさせられることがある。大航海時代の船乗り達は、カモメを見て陸地が近づいていることを知ったというが、草原でゲルが近づいてくるにつれて聞こえてくる犬の鳴き声はそれに近いものがある。 長く苦しかったモンゴル語工学用語辞典の編纂作業も、ようやく終わりに近づいてきた。といっても、まだ犬の声が遠くでかすかに聞こえるに過ぎないのだが。 山登りに喩えるならば、ようやく頂上付近に差し掛かったといったところだが、頂上が近づくにつれて道のりの険しさもいや増しになってきた。まだまだ油断はできない。

今朝のフジテレビのニュースで、朝青龍がモンゴルに帰国して行った記者会見について報道されていた。同局のリポーターがインタビューしようとして無視されたとのことで、ニュースキャスター達も憤慨した様子だった。会見はすべてモンゴル語で行われ、日本語での質問には一切応じてもらえなかったそうだ。 さらに、スポーツ新聞各紙は「朝青龍がモンゴルで日本の悪口を言いたい放題言っていた」と報じていたようだ。しかし、天下のフジテレビでさえも通訳を同行させずにモンゴルに取材に行ったほどなのに、他のスポーツ新聞の記者にそれほどの取材力があるのかはなはだ疑問だ。 たまたま朝青龍の記者会見の映像がネット上で手に入ったので、耳を澄まして聞いてみた。しかし、朝青龍は極めて穏やかな口調で、胸中に去来する満干の想いをしみじみと語っているに過ぎなかった。発言中にはどこにも日本の悪口らしき言葉は見出せなかった。 http://www.youtube.com/watch?v=8AkpX-LTvq4&feature=player_embedded もちろん、映像が途中で途切れているので、その後で別の話をした可能性もあるだろうが、前半これだけ穏やかな口調で語っていたのに、このすぐ後で突然人格が変わったように支離滅裂なことを言い出すとは考えにくい。 実は今日、翻訳会社から私宛にメールがあり、今日の夕方テレビ局でモンゴル語の映像翻訳(ビデオ書き起こし)をという依頼があった。私自身も真相を知りたい気もするし、仕事として面白そうではあったが、あいにくスケジュールの都合がつかないので申し訳ないが断らせていただいた。 <共同通信社による関記事>http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031101000581.htmlhttp://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031101000734.html

建築基礎の図説

モンゴル語による独立フーチング基礎と布基礎の図説を見つけた。http://www.barilga.mn/Image/content/Suuri-zuvlugu-2.jpg 比較のために日本語の図説も探したのでメモしておく。http://www.eonet.ne.jp/~heya/nunokiso1.gif