言語学ポータルサイトのために、既存の2つのテーマの長所を組み合わせた新しいWordPressテーマを開発した。anagura-linguisticsの3カラムレイアウトと、anagura-portalのモダンなカードデザインを統合した。

開発過程では、いくつかの致命的なエラーに遭遇した。最初の問題は、functions.phpの構文エラーだった。コメントアウトされていないremove_action呼び出しがあり、これがテーマのアクティベーションを阻止していた。PHPはコンパイル言語ではないため、このようなエラーは実行時にしか検出されない。

次に、新しいportal-theme.cssに3カラムグリッドのCSS(.dict-page-grid)が欠けていることが判明した。これにより、サイドバーが正しく配置されず、すべてのコンテンツが縦に積み重なってしまった。元のanagura-linguisticsからCSSをコピーして解決した。

日本語の抜粋生成も問題だった。WordPressのデフォルト関数wp_trim_words()は単語数でカウントするため、日本語では正しく動作しない。新しい関数anagura_get_char_excerpt()を作成し、mb_substr()を使って文字数ベースで抜粋を生成するようにした。

サイドバーのドロップダウンメニューも機能していなかった。これには3つの修正が必要だった:

  1. カスタムNav Walker(Walker_Nav_Menuを拡張)の実装
  2. ドロップダウンを制御するJavaScriptの追加
  3. CSSでサブメニューのスタイリング

最も厄介だったのは、CSSに残っていた生のHTMLエンティティ()だった。これがコンパイルされずにそのまま表示され、矢印の代わりに文字列が表示されていた。正しいUnicode文字(\203A)に置き換えることで解決した。

現在、新しい言語学ポータルテーマは完全に機能している。3カラムレイアウト、レスポンシブカードデザイン、機能的なサイドバーメニュー、正しい日本語抜粋生成、すべてが統合されている。