Inventory Chain Automationのインデックス前進バグ修正

Inventory自動化システムで、チェーン実行が正しく動作しないバグを発見した。5つのサブフォルダを順番に処理するはずが、最初のフォルダを繰り返し処理していた。

問題は、100ファイル以上あるフォルダの処理が完了しても、次のフォルダに進まず、同じフォルダを最初から処理し直すことだった。

調査の結果、Phase 2（フォルダ処理完了）のコードに問題があることがわかった：

// 問題のあったコード
if (completedCount >= totalFiles) {
  PropertiesService.getScriptProperties().deleteProperty(stateKey);
  Logger.log('Phase 2 complete for folder: ' + currentFolder);
  // inventoryChainIndexをインクリメントするコードが欠けていた！
}

フォルダ処理が完了すると、stateKey（進捗状況を保存するキー）は削除されるが、inventoryChainIndex（現在処理中のフォルダインデックス）はインクリメントされなかった。そのため、次回実行時に同じフォルダが再度処理された。

修正版：

if (completedCount >= totalFiles) {
  PropertiesService.getScriptProperties().deleteProperty(stateKey);
  
  // 自動化モードの場合、次のフォルダに進む
  if (isAutomatedRun) {
    const currentIndex = parseInt(
      PropertiesService.getScriptProperties()
        .getProperty('inventoryChainIndex') || '0'
    );
    const nextIndex = currentIndex + 1;
    
    PropertiesService.getScriptProperties()
      .setProperty('inventoryChainIndex', nextIndex.toString());
    
    Logger.log('Chain advanced to index: ' + nextIndex);
  }
  
  Logger.log('Phase 2 complete for folder: ' + currentFolder);
}

この修正により、フォルダ処理が完了すると、システムは自動的に次のフォルダに進むようになった。

テスト時には、Logシートに「Chain advanced to index X」というメッセージが表示されることを確認した。これにより、チェーンが正しく前進していることが視覚的に確認できる。

現在、完全なInventoryチェーンは5つのサブフォルダすべてを順番に処理できる。日次トリガーでtriggerFullInventoryを実行すると、システムは自動的に次のフォルダに移動し、すべてのフォルダが処理されるまで継続する。