モンゴルに行くことになったら、どんなお土産を持っていったらよいだろうか。ちょっとした観光旅行で行くぐらいなら、たいした土産も要らないが、現地でフィールドワークなどのために長期間滞在する場合、お世話になった人に贈る場合、どんなものが喜ばれるか挙げてみよう。

まず、ウランバートルなどの都会に住むモンゴル人だったら、やはり都会的なものが好まれる。多少値は張るが、日本製の腕時計などは人気だ。もしとても親しい相手でとてもお世話になったとしたら、スーツやバッグなどが非常に喜ばれる。それほど予算がないとなったら、ちょっとしたスカーフ、髪留め、ブローチなど、一般に見につけるものなら何でもよいだろう。ただし、伝統的に帽子を贈る習慣はないので注意。

食べ物では日本酒が人気だ。それほど銘柄にはこだわらなくてよい。モンゴル伝統のミルクウォッカと口当たりが似ていると評判だ。日本ではあまり売られていないが、ドイツ製の大きな箱入りのチョコレートもよくプレゼントとしてやり取りされる。これは現地で購入可能だ。日本製の飴などもよいだろう。

遊牧地に行くとしたら、防災グッズ売り場で売られている手回し発電式のライト付きラジオなど、グッドアイデアだと思う。食品ならやはり日本酒や飴がよいだろう。日本からもっていくとかさばるので、遊牧地で配る分は現地で調達してもよい。ツァガーン・アルヒというお酒が遊牧民には好まれる。飴はキロ単位で購入可能だ。どの程度お世話になるのかにもよるが、一世帯あたり500gぐらいをビニール袋に入れて手渡せばなんとか形になる。

また、100円ショップで大量に買っていって、驚くほど好評だったのがウォールポケットである。ゲル(移動式住居)の入り口付近にぶら下げて、歯ブラシや櫛などをまとめてしまっておくのに便利なのだ。遊牧地用のお土産としては、色はなるべく華やかなものが好まれる。