全国の大学図書館には、多言語対応OPACを導入するところが増えてきている。そのため、キリル文字モンゴル語を入力して検索したり、簡体字の中国語を入力して中国で出版されたモンゴル語書籍を検索するなどが可能だ。以下のサイト(福山市立女子短期大学 附属図書館)は多言語対応OPACの一例である。
http://www.lib.fukuyama-jc.ac.jp/opac/expart-query?mode=2
デフォルトではローカルデータベースの検索のみになっているようだが、画面左上の「国立情報学研究所」にチェックを入れると、全国の大学図書館に所蔵されているモンゴル語書籍を検索可能だ。例えば、толь(モンゴル語で「辞書」の意味)という語を入力して検索してみると、「国立情報学研究所で133件見つかりました」という結果が表示される。つまり、国内の図書館にある約133種類のモンゴル語辞書のリストを一望できるということだ。
とはいえ、なぜかこの検索結果にはモンゴル語ではなくロシア語のものや、全く関係ないものも含まれている。また、内モンゴルで出版されたモンゴル語辞書などは別の方法で検索しなければならないし、このデータベースに全ての蔵書が登録されているとは限らない。だから冊数は大体の目安と考えた方がいいだろう。
さて、試しに検索結果の一番最初に表示されたW醇rrterbuch Mongolisch-Deutsch(モンゴル語-ドイツ語辞典)をクリックしてみると、書誌情報と所蔵図書館のリストが表示される。この辞書は国内の9箇所の大学図書館に所蔵されているようだ。「請求番号」も表示されるので、当該の図書館に行って手続きをすれば閲覧できるというわけだ。