先日、”Imperial Mongolian Cooking”という本を購入した。
一冊の本が書けるほどにモンゴル料理(乳製品を除く)がバリエーションに富んでいるのかと、半信半疑で購入したのだが、はたして内容については「微妙」としか言いがたい。どうやら、かつてモンゴル帝国時代にモンゴルの領土に含まれていた地域の民族料理、郷土料理を網羅しているようだ。
チンギス・ハーンが羊肉の塩茹で以外に、サラダやシーフードまで召し上がったとはとても想像しがたいが、統治下の民衆が食していた可能性は否定できないだろう。そういう意味では、中央ユーラシアの食生活の片鱗を伺うための書として捉えれば、たしかに一読の価値はある。
今日、さっそくウズベク式プロヴ(チャガタイ・ハン国料理)という料理を作ってみた。ピラフのルーツの一つともいえる料理である。みじん切りにした玉ねぎ、ラム肉、人参をオリーブオイルで炒め、インディカ米と水を入れて蒸らすこと15~20分で完成だ。仕上げにパセリを散らす。火加減が難しいので多少お米に芯ができてしまったが、初めてにしてはまずまずの出来だった。次回の成果に期待しよう。