<2010年9月5日>
小沢氏は、日中両国が領有権を主張する尖閣諸島について「中国の領土になったことは一度もない。日本人が住んでいたことをはっきりさせなければダメだと、中国の最高首脳に言ったことがある。お互いに厳しい議論をした方がいい」と語った。(朝日新聞)
<2010年9月7日午前>
中国漁船が日本の領海である沖縄県尖閣諸島付近で操業中、日本の海上保安庁の巡視船が発見。停船を勧告するもそれを無視して漁船は逃走。逃走時に海上保安庁の巡視船に衝突を繰り返し、巡視船2隻を破損。同漁船の船長を公務執行妨害で逮捕したという事件が起きる。
<2010年9月23日>
中国の関税当局が、ハイテク製品の製造に不可欠なレアアース(希土類)の輸出について、通関業務をストップしていることが23日、明らかになった。米紙ニューヨーク・タイムズは22日、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に絡んで、中国当局がレアアースの日本向けの輸出を全面禁止したと報じた。(時事通信)
<2010年9月25日>
菅直人首相は24日午前(日本時間25日未明)、ニューヨーク市内でモンゴルのバドボルド首相と会談した。バドボルド首相は「モンゴルでのレアメタル(希少金属)資源の開発に際して、日本と協力していきたい」と表明。菅首相は共同開発への日本企業の参入に期待を示し、「モンゴルにおけるビジネス環境の一層の整備が重要だ」と述べた。(時事通信)
<2010年9月29日>
海江田万里経済財政担当相は、29日付の英紙フィナンシャル・タイムズとのインタビューで、中国から日本へのレアアース(希土類)の輸出停滞について「不意打ちだった」と述べ、代替品や中国以外の供給源の開発に努める考えを強調した。(MNS日経)
<2010年10月1日>
レンツェンドー・ジグジッド駐日モンゴル大使が1日、東京都庁に石原慎太郎知事を表敬訪問した。会談では尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で、中国が日本向けのレアアース輸出を禁止したとされる問題にからみ、石原知事からモンゴルの資源についての質問があり、積極的な意見交換が行われたという。(MNS産経)
<2010年10月1日>
ハイブリッド車(HV)や家電製品などの生産に必要なレアアース(希土類)について、中国で日本企業向けの輸出分の通関許可が下り始めたことが30日明らかになった。複数の商社によると、同日に現地の輸出業者に税関当局が通関を許可。日本企業向け輸出が滞っていた21日以来、初めて輸出が再開した。(日経)
<2010年10月1日>
高木文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で、レアアースの中国から日本への輸出手続きが事実上、止められていたことに関連し、臨時国会に提出する補正予算案にレアアースの代替となる海洋資源の調査費を盛り込みたいという考えを示しました。(NHK)
<2010年10月1日>
前原誠司外相は1日午後の記者会見で、尖閣諸島の中国漁船衝突事件で表面化したレアアース(希土類)の安定確保策を巡り、在外公館を通じた権益確保のための情報収集や、資源保有国への経済協力を行う方針を明らかにした。
要するに、小沢発言に憤慨して乗り込んできた中国船の挑発に乗せられて、墓穴を掘ったということだろうか。それにしても、時機にかなったモンゴル側からの親切な申し出に対して、菅首相のピントはずれで上から目線の回答にはがっかりさせられた。まだこの時には、事の重大さに気づいていなかったのだろう。