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畜生!

モンゴル語では、親子ほど歳の離れた年下の相手に対して親しみを込めて呼びかける際に、「我が息子よ」を意味する”Миний хүү!! (ミニー・フー)”という表現がしばしば用いられる。 モンゴル出身の力士、朝青龍はしばしば「畜生!」と暴言を吐いたことがマスコミで取り沙汰されているが、これは実はモンゴル語で「君は息子だよ」を意味する”Чи хүү шүү!! (チ・フー・シュー)”という慈愛に満ちた表現だったということが明らかになった。 注:あまり本気にしないように。

ビンディー

2009-05-06 | できごと

昨日は近所のネパール料理屋に行った。我が家のナイR氏がインドカレーを作る趣味があるため、ちょくちょくナンを買いに行くのですっかり顔を覚えられている。ナンも自作すればいいじゃないかというツッコミが入りそうだが、やはりナンはタンドール釜で焼いたものがおいしいだろう。フライパンでホットケーキに毛が生えたようなナンを焼いてもあまり気分が出ないではないか。 ナンが焼けるまでの間、厨房の傍の席でチャイをサービスしてもらいながら、シェフ達とおしゃべりするのがいつものささやかな楽しみとなっている。あいにくネパール語はできないのだが、なぜか彼らはヒンディー語ができる人が多いので、私の怪しげなヒンディー語でもなんとか通じる。 さて、昨日はナイR氏と二人で訪れて、それぞれダルバートを注文して食べた。ダルバートとはダルカレーとライスがセットになった定食のようなもので、ネパールでは一般家庭でも日常的に食される国民食のごとき存在だ。タルカリという野菜の煮物やアチャールという漬物、サラダなどが添えられることもあるようだ。 注文のとき、飲み物は何にするかと聞かれて、じゃあ水でもくださいと言ったら、厨房で大きな声で「パニ」と叫んでいるのが聴こえた。しばらくして店長がやってきて、「パニって言ってたの、わかりましたか?」と言う。「タンダー・パニでしょ」と言うと納得したような顔をして奥に引っ込んでいった。ナイR氏もインドに行ったときには「エーク・パニ(水ひとつ)」などと言ってミネラルウォーターを買っていたので、覚えているかと聞くと、ぜんぜん記憶にないという。彼は覚えるのも早いが忘れるのも早いようだ。 ややあって運ばれてきたダルバートを食べていると、やはり評価が気になるのか、わざわざシェフが出てきて「カエセー・ラガー?(いかがですか)」とヒンディー語で聞く。「アッチャー・ラガー(気に入りましたよ)」と答えると嬉しそうな顔をして戻っていき、しばし厨房が沸いていた。女性形だとラガーじゃなくてラギーと言うべきだったのかもしれない。またしばらくして、店長が紙切れを手にして近寄ってきた。紙には日本語で「オクラ」と書かれている。私が「オクラ」と発音して、「ビンディー(オクラを意味するヒンディー語)」と付け加えると、頷いて「レディース・フィンガー?」と英語で念を押す。メニュー作りにでも使うのか、日本語で正しい書き方と読み方を知りたくて確認したのかもしれない。 食べ終わる頃、別のウエイターがヒンディー語でお下げしてよろしいですかと聞くので、「ティークハェ」と答えると、わざわざ「ティークハェ」と復唱しながらお皿を下げていく。すると今度は店長が「ガラム・チャイ」といってホット・チャイを持ってきた。いちいち反応するのは面倒になってきたので、黙っていると、もう一度「ガラム・チャイ!」と言ってこちらの顔を覗き込む。しかたなく、ナイR氏に向かって「温かいお茶だってさ」と説明した。みんななぜかいちいちヒンディー語を使いたがるが、これもサービスのつもりなのかもしれない。 外国料理のレストランに行って一番の楽しみは、料理はもちろんのことだが、やはりこうして外国語で現地人と会話することだ。外国料理は割高なことも少なくないが、現地に行った気分になれると思えば安いものだ。近いうちオクラ入りのカレーが新メニューに加わることを密かに期待しつつ店を後にした。

フィンランドのモンゴル学

フィンランド人のモンゴル学者といえば、ラムステッドやマンネルヘイムが挙げられる。さっきネットで調べものをしていたら、「フィン・ウゴル学会(The Finno-Ugrian Society)は、マンネルヘイムの18世紀のモンゴル語、チュルク語、チベット語で書かれた東洋の書物のコレクションと写本を、ヘルシンキ大学の東洋コレクション(the Orientalica Collection)に寄託しています。」との記述を見かけたが、あいにくリンクが切れていた。 さっそく検索してみると、フィンランド国立図書館のホームページに”The Orientalica Collection also includes C. G. E. Mannerheim’s (1867-1951) manuscripts from his travels in Asia and G. J. Ramstedt’s (1873-1950) materials, among them Mongolian manuscripts. “と書かれていた。http://www.lib.helsinki.fi/english/services/collections/orientalicaeng.htm さらに、”Helsinki University Library: The Finno-Ugrian Society has deposited Mannerheim’s manuscripts in the Orientalica Collection at Helsinki University Library, along with Mannerheim’s collection of […]

スパム拍手の正体

2009-05-05 | できごと

私の「モンゴル語の穴ぐら」(http://itako999.blog41.fc2.com/)というサイトにスパムのような大量の拍手があったという話をこの日記に書いたことがあるが、その正体が明らかになった。Googleボットの仕業らしい。 検索エンジンのGoogleはWeb上の情報を定期的に収集する必要があるらしく、私のサイトにもときどき現れる。ページ内にあるリンクをどんどん辿っていくため、おそらく拍手のボタンもなんかの弾みで押されてしまうのだろう。

蒙古文述語数据庫

内モンゴルのモンゴル語専門用語データベースhttp://www.anabapa.com/ ブラウザはインターネットエクスプローラでしかうまく表示されない。OSは表示させる分にはXPでも問題ないようだが、検索語を入力する手間を考えるとVistaを使ったほうがいいだろう。

世界デジタルライブラリ

ユネスコと世界約20カ国にある計32の図書館・文書館などが協力して、所蔵されている貴重な蔵書や資料をインターネット上で無料で閲覧できる「世界デジタル図書館」(http://www.wdl.org/en/)が開設された。国連公用語(英仏中露・スペイン・アラビア各語)にポルトガル語を加えた7言語で検索が可能だ。 現時点では約1200点のコンテンツが収められており、モンゴル関係の文献は目下4点のみが閲覧可能のようだ(2009年4月現在)。 米国議会図書館が「世界デジタル図書館」の共同設立で合意したとの報道(http://portal.unesco.org/en/ev.php-URL_ID=40277&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html)もなされており、将来的にはかなり充実したものになるだろう。ちなみに、米国議会図書館は1800年に設立された全米最古の図書館で、450言語以上にわたる1億3400万点超の所蔵品を有している。 「世界デジタル図書館」の設立に当たっては、ブラジル、英国、中国、フランス、日本、ロシア、米国が大きく貢献し、南アフリカ、ウガンダ、マリもアフリカの資料収集で協力した。このプロジェクトはグーグル(Google)、マイクロソフト(Microsoft)、いくつかの慈善基金から資金援助を受けているという。 <参考サイト>http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2594607/4054006http://www.asahi.com/international/update/0422/TKY200904220001.htmlhttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090422-OYT1T00061.htmhttp://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20071018/284906/http://portal.unesco.org/en/ev.php-URL_ID=40277&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html

躍進するモンゴルビジネス(1)

モンゴル国政府公認 観光・ビジネス情報センターhttp://mongoljoho.com/ ウェルカムモンゴル(株式会社アイ・ティー・プロジェクト)http://www.welcome-sendai.net/Mongolia-information/ モンゴルオフショア事業等(株式会社 MINERVA)http://www.minerva-ingegnere.com/ ホームページ製作、翻訳等(ムゲンリンク有限株式会社)http://www.mugenlink.com/ ソフトウェアシステム開発等(株式会社アルマス)http://www.almas.co.jp/index.html モンゴル製品の輸出、観光(サン・セレクト株式会社)http://www.sunselect.mn/home_jp.html モンゴル株等(BDSEC証券会社)http://www.bdsec.mn/jap/default.php 注:上記で紹介した企業との商取引はご自身の判断で行ってください。生じた損益については当サイトとは一切関係がありません。

『アジア著作権ハンドブックモンゴル語版』

ACCU(財団法人 ユネスコ・アジア文化センター http://www.accu.or.jp/jp/)は、アジアに著作権の考え方を理解してもらうための入門書として2004年に『アジア著作権ハンドブック 日本語版』というハンドブックを製作しており、それをモンゴル語に翻訳して作られたのが『アジア著作権ハンドブック モンゴル語版』である。 モンゴル語版の作成に当たっては、理解を深めてもらうために、Intellectual Property Office of Mongoliaと共催で関係者を対象としたワークショップを開催した(2006年)。さらにモンゴルにあわせた内容を加味し、翻訳出版したものがモンゴル国内で配布された。翻訳出版を請け負ったのは上記Intellectual Property Office of Mongoliaだ。 ACCUによる教材開発と普及ワークショップの活動については、以下を参照のこと。http://www.accu.or.jp/jp/activity/culture/01-02.html 『アジア著作権ハンドブック モンゴル語版』は以下に公開されており、ダウンロードすることができる。http://www.accu.or.jp/appreb/10copyr/10_2hb.html#ach_mong

モンゴル語版あれこれ

『今日の日本と福祉(モンゴル語版)』http://www9.ocn.ne.jp/~fweap/osirase2.htm 『おはなし絵本モンゴル語版』http://www.shichida.com/TopShohin.aspx?sh=250114&cn=1 『水からのでんごん』(モンゴル語版)http://www.emotoproject.org/japanese/picturebook/mongolian/cover.html 「地球の秘密」(モンゴル語版)http://www.aikaeye.com/mon.htm 外国語版「予防接種と子どもの健康」(モンゴル語版)http://www.yoboseshu-rc.com/kids.html stop TB by dots! 「結核?!でも心配しないで」(モンゴル語版)http://www.jata.or.jp/rit/rj/TB2008/start.html 服薬記録帳(モンゴル語版)http://www.jata.or.jp/rit/rj/fuku_m3.pdf モンゴル語版母子保健冊子(作成中)http://www.jointokyo.org/ja/programs/catalogue/mother_and_child_health_mongolia/ 口唇口蓋裂「この病気の理解のために」(モンゴル語冊子)http://www.independent.co.jp/news/newsd.php?p=20040820 国際研修協力機構パンフレット(モンゴル語版)http://www.jitco.or.jp/download/data/sendorg_manual_mongol.pdfhttp://www.jitco.or.jp/download/data/guidebook_mongol.pdf 北東アジアのグランドデザイン(モンゴル語版)http://www.kri-inter.co.jp/publication/index.html 「内モンゴルの沙漠化と人民」(モンゴル語版)http://www2.neweb.ne.jp/wd/sergelen/report/report_poster.html#kibou