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Category: モンゴル語研究

『アジア著作権ハンドブックモンゴル語版』

ACCU(財団法人 ユネスコ・アジア文化センター http://www.accu.or.jp/jp/)は、アジアに著作権の考え方を理解してもらうための入門書として2004年に『アジア著作権ハンドブック 日本語版』というハンドブックを製作しており、それをモンゴル語に翻訳して作られたのが『アジア著作権ハンドブック モンゴル語版』である。 モンゴル語版の作成に当たっては、理解を深めてもらうために、Intellectual Property Office of Mongoliaと共催で関係者を対象としたワークショップを開催した(2006年)。さらにモンゴルにあわせた内容を加味し、翻訳出版したものがモンゴル国内で配布された。翻訳出版を請け負ったのは上記Intellectual Property Office of Mongoliaだ。 ACCUによる教材開発と普及ワークショップの活動については、以下を参照のこと。http://www.accu.or.jp/jp/activity/culture/01-02.html 『アジア著作権ハンドブック モンゴル語版』は以下に公開されており、ダウンロードすることができる。http://www.accu.or.jp/appreb/10copyr/10_2hb.html#ach_mong

モンゴル語版あれこれ

『今日の日本と福祉(モンゴル語版)』http://www9.ocn.ne.jp/~fweap/osirase2.htm 『おはなし絵本モンゴル語版』http://www.shichida.com/TopShohin.aspx?sh=250114&cn=1 『水からのでんごん』(モンゴル語版)http://www.emotoproject.org/japanese/picturebook/mongolian/cover.html 「地球の秘密」(モンゴル語版)http://www.aikaeye.com/mon.htm 外国語版「予防接種と子どもの健康」(モンゴル語版)http://www.yoboseshu-rc.com/kids.html stop TB by dots! 「結核?!でも心配しないで」(モンゴル語版)http://www.jata.or.jp/rit/rj/TB2008/start.html 服薬記録帳(モンゴル語版)http://www.jata.or.jp/rit/rj/fuku_m3.pdf モンゴル語版母子保健冊子(作成中)http://www.jointokyo.org/ja/programs/catalogue/mother_and_child_health_mongolia/ 口唇口蓋裂「この病気の理解のために」(モンゴル語冊子)http://www.independent.co.jp/news/newsd.php?p=20040820 国際研修協力機構パンフレット(モンゴル語版)http://www.jitco.or.jp/download/data/sendorg_manual_mongol.pdfhttp://www.jitco.or.jp/download/data/guidebook_mongol.pdf 北東アジアのグランドデザイン(モンゴル語版)http://www.kri-inter.co.jp/publication/index.html 「内モンゴルの沙漠化と人民」(モンゴル語版)http://www2.neweb.ne.jp/wd/sergelen/report/report_poster.html#kibou

TeXによるモンゴル語組版

しばらくチェックしないうちに、TeXを使ったモンゴル語の組版はここまで進んでいた。 http://www2.tba.t-com.ne.jp/ing/ctan/mongolian.html モンゴル語フォントにはやはりまだバリエーションがないようだが、やはりTeXはレイアウトがきれいだ。

アルタンゲレルの英モ辞書の電子版

Д. Алтангэрэл “АНГЛИ МОНГОЛ ТОЛЬ”(D. Altangerel “English-Mongolian Dictionary”)が電子化されたようだ。以下のサイトからダウンロードすることができる。 http://www.bondgor.com/news/2009-02-26-27 さっそくダウンロードしてみたが、exeファイルを開こうとするとエラーが表示されてうまくいかない。あいにくこんな日に限って、我が家のナイR氏は職場の宴会で帰宅が遅い。もしうまく開いてもらえたら改めて報告することにしよう。他にも、こんな方法(環境)ならばうまくいったという方がいたら、ご教示いただければ幸いである。 なお、アルタンゲレルの書籍版辞書については以下を参照のこと。http://itako999.blog41.fc2.com/blog-entry-58.html

横書きのウイグル式モンゴル文字

モンゴル語の表記には、ご存知の通り何種類もの文字が使用される。現在使用されているものとしては、キリル文字、ウイグル式モンゴル文字などが代表的だ。キリル文字は横書きで、ウイグル式モンゴル文字は縦書きなので、これらをそれぞれ横文字、縦文字と呼んで区別する場合もある。 ところが、「世界の特殊文字ウィキ」というサイトの以下の記事によると、ウイグル式モンゴル文字には横書き体も存在していたらしい。http://wiki.livedoor.jp/qvarie/d/%b3%c8%c4%a5%a5%e2%a5%f3%a5%b4%a5%eb%ca%b8%bb%fa ウイグル文字は古代ウイグル語を書き表すために使われていた文字で、もともと横書きの文字だったが、しだいに縦書きで用いられるようになった。13世紀になると、このウイグル文字はモンゴル語でも用いられるようになった。あいにく私は古代ウイグル語には全く詳しくないのだが、モンゴルに伝えられた当時のウイグル文字はすでに縦書き体になっていて、それがそのままモンゴル語でも縦書き体として採用されたと見なすのが妥当だろう。もしこの考え方に基づくなら、横書き体はもっと古い時代のものということになる。おそらく「先祖返り」という記述はこのことを指すのだと思われる。 ウイグル式モンゴル文字に横書き体が存在していたというのは初耳であった。ガセネタなどではなく、果たして本当の話なのか非常に気になる。そこで、”Versuch eines w醇rrterbuches der t醇вk-dialecte”という辞書について調べてみたところ、東洋文庫に所蔵されていることが明らかになった。今度、近いうちに同図書館を訪れて確認してみたいと思う。

モンゴル語訳聖書

キリスト教の聖書のモンゴル語訳がモンゴル聖書協会というところから発行されている。また、これと全く同じものかは不明だが、オンラインでモンゴル語訳聖書を無料で閲覧することができる。http://gospelgo.com/a/2000/mbible.htm

アヤガ・マヤガ

モンゴル語には、ある単語を2回続け、しかも後の方の単語の子音をmにすることで、「それに類する物」という意味を表すことができるという文法規則がある。モンゴル語をやっている方は、「ああ、あれかぁ」と思われるだろうが、知らない人のために例を挙げておこう。 аяга (アヤガ)=お茶碗аяга маяга (アヤガ・マヤガ)=食器類 хувцас (ホプツァス)=衣服хувцас мувцас (ホプツァス・モプツァス)=衣類 つまり、お茶碗の意味を表すアヤガという語に、語等の子音をmにしたマヤガをつなげると、お茶碗に類する物という意味になる。同様にして、衣服という意味を表すホプツァスという語に、語頭の子音をmにしたモプツァスをつなげると、衣類という意味を表すことができる。こういった現象を言語学的な用語で何と呼ぶのか知らないが、とにかく非常に生産的な用法であり、様々な単語にこれを応用することができる。 この知識が頭にあると、ついつい「ほっともっと」などという店名を見てもモンゴル語を思い出してしまう。「ほっともっと」とは、ほか弁でおなじみのフランチャイズ店「ほっかほっか亭」だった店舗のうち一部が、経営の事情で分裂して独自の店名を称するようになったものだ。 ちょっと考えてみると、他にもお菓子メーカーにヨック・モック(YOKU MOKU)なんて会社もあったし、練馬区にはnukumukuという名前の小さなパン屋さんもある。ではいったい、ヨックとはなんぞや、nukuとはなんぞやと言われても困るのだが、こういう音声的な言語感覚は日本人も少なからず持っているのではないかと言ってみたかっただけの話だ。

トルファンアーカイブのモンゴル語古文書

ドイツの民俗学博物館(the Museum für Völkerkunde)は、同博物館の元インド部長アルベルト・グリュンウェーデル(Albert Grünwedel)をリーダーとして、1902年から1914年までの間、4回に渡ってトルファン探検を行っている。 これらの探検によって、ベルリンには数千点の資料、壁画、その他の遺物、そして約4万点の古文書の断片がもたらされた。中でも特に貴重な資料は、中央アジア出土のマニ教の原本、ソグド語のキリスト教文書、バクトリア語と「エフタル」文字の断片、中世のペルシア語の詩編の断片、パフレヴィ文字の遺文、および古いトルコ語のルーン文字(注:おそらくオルホン碑文などでおなじみの突厥文字のこと)などである。現在、これらの古文書は、ベルリンブランデンブルク人文科学アカデミーおよびベルリン州立図書館に保管されている。 これらのうち、モンゴル語の資料はベルリン国立図書館-プロイセン文化遺産によって写真撮影と修復作業がなされており、以下のベルリン・ブランデンブルグ科学アカデミーによるトルファン研究(Turfanforschung)のサイトで自由に閲覧することができる。http://www.bbaw.de/forschung/turfanforschung/dta/monght/dta_monght_index.htm 上記のデジタルアーカイブには、珍しいパスパ文字文書の断片なども含まれていて圧巻だ。ぜひ覗いてみることをお勧めする。 ��出典>IDP ドイツコレクションhttp://idp.afc.ryukoku.ac.jp/pages/collections_de.a4d