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Category: モンゴル関係(一般)

モンゴル検定

モンゴルに関する知識を問う、簡単な検定を作成してみた。最も基本的な質問ばかりなので、おそらくこのブログの読者なら、たいていの質問に正解するだろう。成績は本人以外の誰にも公開されないので、ご安心を。 http://minna.cert.yahoo.co.jp/cjjum/335132

ウランバートル地図 by Googleマップ

「Googleマップ」では、すでにウランバートルの市街地図も表示されるようになっている。まだ倍率は最大まで拡大することはできないが、建物のひとつひとつをはっきりと見ることは可能だ。 http://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=Ulaanbaatar&ie=UTF8&t=k&om=1&z=12&ll=47.929916,106.910019&spn=0.107888,0.344009&iwloc=addr 左側に表示されるスナップ写真の中には、相撲のモンゴル巡業でも利用されたMongolian Sumo Stadium(モンゴル・相撲会館)を写した写真などもある。

モンゴルの歯科医

モンゴルでは遊牧地域に暮らすお年寄りなどあまり歯磨きの習慣を持たない人もいるようだが、ほとんど虫歯のないきれいな歯をしている。ところが、都市部の若い世代の間で急速に虫歯が増えているという。あまり虫歯予防の知識がないままに、甘いものを食べる習慣が浸透してきたからだそうだ。現在のモンゴルは、戦後の日本で砂糖の消費量が急激に増え、子供たちの間に虫歯が蔓延した状況に似ていると専門家は指摘している。 そんな中で、ウランバートル市内の「エネレル歯科診療所(Энэрэл Дент Эмнэлэг)」は、以前から日本との技術協力を盛んに行い、虫歯の治療だけでなく検診や予防治療にも力を入れている。日本で研修を受けたことのある歯科医、歯科衛生士、歯科技工士、事務など計十数名のスタッフが在籍している。 2002年には、地下1階・地上2階建ての新診療所が完成し、モンゴルで最も近代的な歯科診療所としてオープンした。モンゴルではレントゲン室のある歯科はまだ稀である中、パノラマレントゲンなどの大学並みの設備機器を備えている。 以下は、岡山大学のモンゴル歯科探検隊による新・エネレル歯科診療所の間取り図だ。 http://www.dent.okayama-u.ac.jp/syouni/OKAZAKI/mongol/2002/new/new.html 治療室だけでなく、患者用のロッカールーム、レントゲン室、歯科技工室、図書室、歯ブラシ工場などを併設している。1日に約100名の患者が訪れて治療を受けているそうだ。完成後の同診療所の概観は、同じくモンゴル歯科探検隊による以下のページで見ることができる。 http://www.dent.okayama-u.ac.jp/syouni/OKAZAKI/mongol/2003/index.html

モンゴル国歌

下記のサイトでは、モンゴルの国歌を聴くことができる。http://www.imeem.com/people/2Gu9mM0/music/8cs94Ury/tanhimnet_mongol_ulsiin_toriin_duulal/

モンゴルのイエローページ

モンゴルのイエローページのサイトを見つけた。その名も”Шар Ном”とそのままだ。http://www.yp.mn/ 項目は「企業」「政府」「非政府」「地方」「個人」に大別されており、キーワードや住所、電話番号からの検索も可能である。躍進(?)するモンゴル・ビジネスのお供になりそうだ。 モンゴルの団体名の後につくТББという略号の意味を調べていたのだが、どうやらТөрийн Бус Байгуулагаでよいようだ。

オンラインモンゴル語書店

以下のサイトからは、モンゴルで出版されている書籍、DVDやCDなどを購入することができる。サイトは基本的にモンゴル語表記だが、メールフォームやメールにて日本語での質問、注文も受け付けているという。 http://mongolianbooks.com/

モンゴルの各省(2007年12月現在)

内閣官房Засгийн газрын хэрэг эрхлэх газар外務省Гадаад хэргийн яам大蔵省Сангийн яам法務・内務省Хууль зүй, дотоод хэргийн яам自然環境省Байгаль орчны яам国防省Батлан хамгаалах яам建設・都市計画省Барилга, хот байгуулалтын яам教育・文化・科学省Боловсрол, соёл, шинжлэх ухааны яам道路・運輸・観光省Зам, тээвэр, аялал жуулчлалын яам燃料・エネルギー省Түлш, эрчим хүчний яам産業・通商省Үйлдвэр, худалдааны яам社会福祉・労働省Нийгмийн хамгаалал, хөдөлмөрийн яам食糧・農牧業省Хүнс, хөдөө аж ахуйн яам保健省Эрүүл мэндийн яам ��参考サイト>http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mongolia/pdfs/seifu.pdhttp://www.open.gov.mn/

モンゴルへのお土産(モンゴル国編)

モンゴルに行くことになったら、どんなお土産を持っていったらよいだろうか。ちょっとした観光旅行で行くぐらいなら、たいした土産も要らないが、現地でフィールドワークなどのために長期間滞在する場合、お世話になった人に贈る場合、どんなものが喜ばれるか挙げてみよう。 まず、ウランバートルなどの都会に住むモンゴル人だったら、やはり都会的なものが好まれる。多少値は張るが、日本製の腕時計などは人気だ。もしとても親しい相手でとてもお世話になったとしたら、スーツやバッグなどが非常に喜ばれる。それほど予算がないとなったら、ちょっとしたスカーフ、髪留め、ブローチなど、一般に見につけるものなら何でもよいだろう。ただし、伝統的に帽子を贈る習慣はないので注意。 食べ物では日本酒が人気だ。それほど銘柄にはこだわらなくてよい。モンゴル伝統のミルクウォッカと口当たりが似ていると評判だ。日本ではあまり売られていないが、ドイツ製の大きな箱入りのチョコレートもよくプレゼントとしてやり取りされる。これは現地で購入可能だ。日本製の飴などもよいだろう。 遊牧地に行くとしたら、防災グッズ売り場で売られている手回し発電式のライト付きラジオなど、グッドアイデアだと思う。食品ならやはり日本酒や飴がよいだろう。日本からもっていくとかさばるので、遊牧地で配る分は現地で調達してもよい。ツァガーン・アルヒというお酒が遊牧民には好まれる。飴はキロ単位で購入可能だ。どの程度お世話になるのかにもよるが、一世帯あたり500gぐらいをビニール袋に入れて手渡せばなんとか形になる。 また、100円ショップで大量に買っていって、驚くほど好評だったのがウォールポケットである。ゲル(移動式住居)の入り口付近にぶら下げて、歯ブラシや櫛などをまとめてしまっておくのに便利なのだ。遊牧地用のお土産としては、色はなるべく華やかなものが好まれる。

チンギス・ハーンに関する文献(7)

国外においてここ数年、チンギス・ハーンに関するいくつかの良書が刊行されたことについても、特に言及したい。これらには、Пауль Рачиневскийの『チンギス・ハーンおよびその生涯と業績』という1983年に出版された書物がある。同書では、歴史的資料を学術的に再度検討し、一部の史実について、新たな解釈を試みている。しかも、チンギス・ハーンの伝記、彼の歴史上で果たした役割と地位について正しい評価を下した優れた書であり、西欧において刊行されたチンギス・ハーンに関する作品の中では特に優れたものである。 チンギス・ハーンについてごく最近出された書籍の中では、内モンゴルの学者サイシャールが1987年に発表した『チンギス・ハーンの要綱』という2冊本がある。サイシャールによるこの書物は、後にも先にも、チンギス・ハーンに関して出された本の中で最も規模が大きなものである。サイシャールは、チンギス・ハーンの伝記、歴史に関するすべての文献資料、論文をくまなく調べ尽くし、チンギス・ハーンの生涯についての詳細な研究を行い、チンギス・ハーンがモンゴル史および世界史において果たした役割、そこに占める位置づけを精確に解釈することに務めた。また、サイシャールの更に優れている点は、歴史的な年代、地名などを調査して明らかにし、誤りを改めることに関して、極めて精緻な仕事を行ったことにある。 『チンギス・ハーンの要綱』は、チンギス・ハーン研究において多大な成功をおさめた、賞賛に値する作品として見做すべきことを特記しなければならない。 モンゴルの封建主義の時代の歴史について、国外で出された書物について言及するならば、日本の学者たちの研究についても触れておくべきだろう。日本の学者たちは、モンゴルの中世の歴史研究において、いうまでもなく第一の地位を占めているが、中でも元朝秘史を詳細に研究した小沢重男や村上、モンゴルの封建主義の歴史を研究した岩村、ヤナイらが挙げられる。その他にもチンギス・ハーンの伝記を記した書物は数多く存在するようだが、筆者(ナツァグドルジ)はタカイシ・カズフジの『チンギス・ハーン』という本が出版されたのを、内モンゴルの学者が翻訳出版したことを通して知ったのみである。

チンギス・ハーンに関する文献(6)

1930年代に西ヨーロッパでは、何度も再版されたエル・ハラ・ダワーの『チンギス・ハーン将軍とその遺産』、レンベの著による『全人類の主チンギス・ハーン』などが出版されたが、(これらは)チンギス・ハーンをあまりにも賞賛して持ち上げ、犯した過ちを正当化したもので、学術的な価値はそれほど高くなく、史実が半分含まれた小説というべきである。 一方、イギリスの学者ラリフ・フオックスによって書かれた『チンギス・ハーン』という書物は、上記の作品よりも学術的な見地からして極めて優れた作品である。1950年にはD. マーチンの『チンギス・ハーンの繁栄と北宋の征服』という作品が出版された。この作品の優れている点は、O.ラティモアが指摘した通り、西洋の学者たちはモンゴル人の遠征を単にチンギス・ハーンとその子孫たちが行った西方への遠征についてのみ言及し、東方、例えば宋に対して行った遠征については十分言及していない。しかしながらマーチンは宋を征服した出来事を特に詳細に研究している。さらに最も重要な点は、大量の漢語の文献を利用しているということだ。 チンギス・ハーンの伝記として個別に書かれたわけではないが、モンゴルの行った征服、モンゴル帝国、チンギス・ハーンの生涯について述べた数多くの作品が西洋で書かれている。それらのすべてをここで紹介するわけにはいかないが、特にその中で挙げておきたいのは、モンゴルの国外アカデミーの会員、国際モンゴル学会の初代会長を務めたモンゴル学者O.ラティモアによる多くの学術論文である。例えば、『中国の中央アジアの境界』(1940)という作品を挙げるべきであろう。O.ラティモアの作品では、中央アジアおよびモンゴルの遊牧社会の発展、その特徴について非常に興味深く、深い考察がなされている。