約800年もの歴史を持つ蒙古文字(縦書きのウイグル式モンゴル文字)は、モンゴル国で1946年にキリル文字が採用されて以来使用が廃れていたが、現在ユネスコはこの蒙古文字を復活する活動を支援している。

モンゴル国においては、ユネスコの助成を受け、モンゴル国立大学とモンゴル国立科学技術大学の提携により、ワープロやオンライン出版などでの蒙古文字の使用を促進するための「蒙古文字文書の電子化ツール開発」プロジェクトが起動中だ。

両大学は、蒙古文字・キリル文字表記による語彙数55,000語のデータベースを構築しており、これに基づいた正書法の辞書も出版が予定されている。さらに、モンゴル語スペルチェッカーやユニコード対応のオープンタイプ蒙古文字フォントも完成間近だという(2005年12月現在)。

<参考サイト>
http://portal.unesco.org/ci/en/ev.php-URL_ID=20774&URL_DO=DO_TOPIC&URL_SECTION=201.html