伝統モンゴル文字の表示・編集ツールであるTraMN Viewerを、プロジェクトの他のツールと視覚的に統一するため、大幅なデザイン改修を行った。バージョン1.1から1.2への更新だ。

改修の中心は、GAS Dashboard v3.6で確立したデザインパターンの導入だった。ブラウン系のグラデーション(#B98D63、#8E6A46)、CSS変数ベースのスペーシングシステム(–spacing-xsから–spacing-2xlまで)、統一されたカードの影効果、ボタンのホバーエフェクトなどだ。

新たに4カラムの統計グリッドも追加した。総記事数、総文字数、モンゴル文字数、著者数を表示するカードで、レスポンシブデザインにも対応している。画面幅が狭くなると、4カラムが2カラム、さらに1カラムへと自動的に切り替わる。

技術的に興味深かったのは、統計カードの視覚的なバランス調整だ。最初の実装では、カードの縦の余白が大きすぎて(16px)、情報密度が低く見えた。これを12pxに減らし、フォントサイズも微調整(値を24pxから22px、ラベルを12pxから11pxへ)することで、より引き締まった印象になった。最小高さを70pxに設定することで、極端に小さくなることも防いだ。

重要なのは、これらのデザイン変更が既存の機能(縦書きテキストレンダリング、ラテン文字の埋め込み、記事のCRUD操作、カスタムフォント読み込み、カラムレイアウト制御など)に一切影響を与えなかったことだ。デザインとロジックの分離が適切に行われていた証拠だ。

今後は、Prof. Erdenebilegの語源ビューアやNaranchimegの社会言語学パネルにも同じデザインシステムを適用し、プロジェクト全体の視覚的一貫性を完成させる予定だ。